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日本語の文字起こしAI、料金ランキング 会議1時間でいくら

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「会議1時間、いくら?」と書いた表紙。Whisper turboの0.04ドルからChirp 3の0.96ドルまで、音声1時間の定価が横棒で並んでいる

1時間の会議を文字にする料金は、日本語に対応した主な13のモデルで、4セントから96セントまででした。いちばん高いモデルでも1ドルに届きません。

議事録のために文字起こしのAIを選ぶとき、料金の差はわりと小さな問題です。違うのは、長い録音をそのまま渡せるか、話し手を分けられるか、社名や製品名を正しく書けるかのほうです。

下の図は、2026年10月31日に各社の料金表で確かめた定価を、安い順に並べたものです。録音をあとから文字にするときの値で、話しながら文字にする使い方は別の料金です。1

1時間の料金ランキング

文字起こしの料金(音声1時間・安い順)

棒 = 1時間の料金(長いほど高い)使える = YOBITSUGI AIで使えるモデル

出典: 各社の料金表(2026年10月31日に確認)。分単位の料金は60倍した。下の出典を参照
数値を表で見る
順位名前提供元1時間の料金備考
1Whisper large-v3-turboGroq$0.04
2Grok Voice Transcribe 2.0xAI$0.10
3Nemotron 3.5 TranscribeDeepInfra$0.12
4Universal-2AssemblyAI$0.15
5Voxtral Mini Transcribe 3Mistral AI$0.21
6Scribe v2ElevenLabs$0.22YOBITSUGI AIで使えるモデル
7Voxtral Small Transcribe 3Mistral AI$0.24
8Kotoba STTfal.ai$0.25
9gpt-transcribeOpenAI$0.27YOBITSUGI AIで使えるモデル
10Gemini 3.5 TranscribeGoogle$0.30YOBITSUGI AIで使えるモデル
11Amazon TranscribeAmazon$0.36
12Nova-3Deepgram$0.46
13Chirp 3Google Cloud$0.96

1位のWhisperは、OpenAIが公開したモデルをGroqが動かしているものです。ただ、Groqの案内に話し手の区別の機能はなく、OpenAI自身も自社のAPIのWhisperを非推奨にしています。

話し手の区別までまとめて安いのは、2位のGrok Voice Transcribe 2.0です。話し手の区別、単語ごとの時刻、用語の指定を、追加の料金なしで使えます。月に20時間の会議なら、Grokで$2、Scribe v2で$4.40、いちばん高いChirp 3でも$19.20です。

安いほど誤りが多い、とは言えない

料金と正確さは、あまり連動していません。Artificial Analysisが同じ音声で測った単語の誤りの割合を見ると、10セントのGrokは2.3%で、96セントのChirp 3の4.3%より少ない結果でした。

単語の誤りの割合(AA-WER・少ない順)

棒 = 誤りの割合(長いほど誤りが多い)使える = YOBITSUGI AIで使えるモデル

出典: Artificial Analysis「Speech to Text」(2026年10月31日に確認)。英語の音声で測った値
数値を表で見る
順位名前提供元誤りの割合備考
1Voxtral Small Transcribe 3Mistral AI2.1%
2Scribe v2ElevenLabs2.2%YOBITSUGI AIで使えるモデル
3Voxtral Mini Transcribe 3Mistral AI2.2%
4Grok Voice Transcribe 2.0xAI2.3%
5Gemini 3.5 TranscribeGoogle2.6%YOBITSUGI AIで使えるモデル
6gpt-transcribeOpenAI3.3%YOBITSUGI AIで使えるモデル
7Nemotron 3.5 TranscribeDeepInfra3.4%
8Universal-2AssemblyAI3.8%
9Amazon TranscribeAmazon4.1%
10Chirp 3Google Cloud4.3%
11Whisper large-v3-turboGroq4.6%
12Nova-3Deepgram5.2%

ただし、これは英語の音声で測った値です。日本語でも同じ順番になるとは限りません。2

日本語の値を公表しているモデルは少ない

日本語の正確さは、もっと手がかりが少なくなります。公式のページで日本語の値を確かめられたのは、次の4つでした。

モデル 日本語の値
Nemotron 3.5 Transcribe 文字の誤り4.42%
Qwen3-ASR-1.7B 誤り5.20%
Scribe v2 5%以下の区分
Universal-2 10%以下の区分

どれも開発元の自己申告で、測り方もそろっていません。4.42%と5.20%は、読み上げの音声を集めたFLEURSの値です。Qwen3-ASRは重みを公開したモデルで、1時間の定価を持たないため、ランキングには入れていません。3

会議の録音は、読み上げよりずっと難しくなります。Hugging Faceの測定では、人が話し重なる英語の会議の録音で、試したエンジンはどれも単語の誤りが23%を超えました。

議事録で効くのは、1本の上限と話し手の区別

モデル 1本の上限 / 話し手の区別
Scribe v2 10時間 / 32人まで
Voxtral Small Transcribe 3 3時間 / あり
Grok Voice Transcribe 2.0 500MB / あり
Gemini 3.5 Transcribe 1時間 / 8人まで
Nemotron 3.5 Transcribe 1時間 / あり
gpt-transcribe 25MB / 専用のモデルは非推奨
Kotoba STT 2分 / 案内なし

1時間の会議で引っかかる所があります。gpt-transcribeの25MBは、1時間の音声なら約55kbpsの計算で、音質の高い録音は分けて送ることになります。Gemini 3.5 Transcribeは、話し手を分けると1本30分までです。Kotoba STTは日本語に合わせて調整したモデルですが、1回2分までなので、会議の録音は細かく切る必要があります。そのかわり、Scribe v2なら10時間まで1本で渡せます。

社名や製品名を先に渡せるモデルもあります。gpt-transcribeはkeywordsで、Scribe v2は1時間5セントの追加で、Grokは追加の料金なしで指定できます。Gemini 3.5 Transcribeの語の指定は、話し手の区別と同時には使えません。

話し手を分けるなら、GrokかScribe v2から

編集部なら、話し手を分けた議事録はGrok Voice Transcribe 2.0かScribe v2から試します。Grokは安く、Scribe v2は長い録音をそのまま渡せて、日本語の区分も公表しているからです。

社外に出せない録音なら、重みを公開したNemotron 3.5 TranscribeやQwen3-ASRを、自社の機械で動かす形になります。

料金の差は、1時間で数十セントです。同じ会議の5分を2つか3つのモデルに通して、社名と数字の誤りを数えてから決めるのがよいかもしれません。

YOBITSUGI AIでは、文字起こしにElevenLabsのScribe v2、OpenAIのgpt-transcribe、GoogleのGemini 3.5 Transcribeを使えます。図の「使える」の印が、そのモデルです。ほかのモデルは、現時点の対応モデルには含まれていません。読み上げや音楽のモデルは音声・音楽のAIの比較で見比べられます。

出典

注

  1. 話しながら文字にする使い方の1時間の料金は、Grok Voice Transcribe 2.0が$0.20、Scribe v2 Realtimeが$0.39、Voxtral Mini Transcribe Realtime 3が$0.48、gpt-live-transcribeが$1.02です。図の分単位の料金は60倍しました。Gemini 3.5 Transcribeは公式の目安の1分約$0.005、Nova-3は1つの言語を指定するときの定価、Amazon Transcribeは料金の説明の例にある1分$0.006、Chirp 3はGoogle Cloudの標準の料金で計算しています。話し手の区別は、Universal-2では1時間$0.02の追加です。gpt-transcribeは対応する言語の一覧が公式のページにありません。 ↩

  2. 評価に使うのは、音声エージェントとの会話、議会の演説、決算説明会の3つです。MicrosoftのMAI-Transcribe-2(プレビュー)は、この評価で2.0%、1,000分$1.67でした。1時間の定価を公式のページで確かめられなかったので、図には入れていません。 ↩

  3. Nemotron 3.5 TranscribeはNVIDIAの、Qwen3-ASRはAlibabaの技術報告の値です。Qwen3-ASRの報告には、日本語を単語と文字のどちらで数えたかが書かれていません。Scribe v2はElevenLabsが「5%以下」、Universal-2はAssemblyAIが「10%以下」の区分に日本語を入れているという意味で、どちらも単語の誤りの割合の区分です。 ↩

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