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OpenRouterの利用、72%が重み公開モデルに 料金は4分の1

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安いオープンなモデルに移るか、高くても閉じたモデルを使い続けるか。OpenRouterを使う開発者たちは、この1年でかなり前者に傾きました。

OpenRouterは10月31日、重みを公開したモデルと公開していないモデルを比べた記事を出しました。週ごとのトークン量の上位50モデルで、重みを公開したモデルの割合は26.8%から71.7%に上がりました。1

週 重みを公開したモデルの割合
2025年10月6日 26.8%
2026年1月26日 35.1%
2026年4月20日 47.7%
2026年7月20日 77.5%
2026年9月28日 71.7%

閉じたモデルが減ったわけではありません。週のトークン量は3.4兆から33兆へ約10倍に増えました。重みを公開したモデルの伸びはそれを大きく上回り、1.3兆から83.5兆へ60倍を超えました。よく使われているのは、どちらも賢さの上位ではなく、安くて速いモデルです。DeepSeek V4.1 FlashやGLM-5.3 Flash、閉じたほうではGPT-5.6 LunaやGemini 3.8 Flashが上位に入りました。

料金は約4分の1、提供元で大きく動く

トークン量で重みを付けた定価は、100万トークンあたり入力0.28ドル、出力1.62ドルです。閉じたモデルの1.27ドル、6.36ドルの約4分の1にあたります。理由としてOpenRouterが挙げるのは、提供元の競争です。同じモデルを誰でも提供できるので、値段で競うことになります。下の表は、上の3つが重みを公開したモデル、下の3つが閉じたモデルです。2

モデル 提供元 / 入力の料金
GLM-5.3 Flash 30社 / $0.04〜$1.15
DeepSeek V4.1 Flash 31社 / $0.03〜$0.60
Kimi K3 20社 / $0.24〜$4.50
Claude Sonnet 5.5 5社 / $2.00〜$2.20
GPT-6 Luna 3社 / $0.05〜$0.20
Gemini 3.8 Flash 2社 / $0.38〜$1.35

ただ、種類だけで決めると見誤ります。Kimi K3はいちばん高い提供元だとClaude Sonnet 5.5の約2倍で、閉じたGPT-6 Lunaの定価0.10ドルは、Kimi K3のどの提供元よりも安い値段です。同じモデルでも提供元によってハードウェアや量子化、速さ、データの扱いが違うので、いちばん安い提供元がいちばん良いとは限りません。

性能の差は11点か、26点か

気になるのは性能の差の数字です。OpenRouterの挙げた値は、Artificial Analysisの総合指標です。閉じたモデルの最高はClaude Opus 5.5の57.6、重みを公開したモデルの最高はMiMo-V2.6-Proの46.3で、差は11点でした。そのうえで、差が11点で料金が4倍なら、まず重みを公開したモデルで始め、必要な段階だけ閉じたモデルに移ることを勧めました。

一方、Artificial Analysisが10月27日に作り直した総合指標のv5では、差はもっと開いています。Claude Opus 5.5は58で、重みを公開済みの最上位はDeepSeek V4.1 FlashとGLM-5.3の32。差は26点です。MiMo-V2.6-Proは、いま同社のページで30でした。OpenRouterの記事は総合指標の版を書いていませんが、料金などは10月8日から21日に取得した値なので、v5より前の値なのかもしれません。3

もっとも、この差はまもなく縮みそうです。Kimi K3.1 Proはv5で46あり、重みは11月4日までに公開される予定です。公開されれば、差は12点になります。

72%はOpenRouterの中の数字

各社のAPIを直接使う分は、この72%に入っていません。料金を比べて乗り換えたい開発者が集まりやすい場所でもあるはずです。発表前のステルスモデルも分母から外れていて、直近の週の38.7兆を足すと、割合は54%まで下がります。4

OpenRouterの勧める順番は、両方を1つのAPIで扱う同社に都合のよい形でもありますが、手順そのものはわりと素直です。自社の課題で安いモデルを試し、足りない段階だけ閉じたモデルに任せます。性能の差が26点あるなら、なおさら最初の試験が分かれ目になります。

「データを社外に出さないため」という理由は、自社のサーバーで動かすときにしか当てはまりません。APIで使うかぎりは、提供元のデータの扱い次第です。重みを公開したかどうかより、どのモデルをどの提供元から使うかのほうが、請求にも安全にも効いてくるのかもしれません。

YOBITSUGI AIでは、重みを公開したモデルではMistral Large 4を選べます。公開していないモデルでは、Claude Opus 5.5やClaude Sonnet 5.5、GPT-6 Luna、Gemini 3.8 Flashも使えます。GLM-5.3 FlashやMiMo-V2.6-Proは、現時点の対応モデルには含まれていません。

出典

注

  1. カタログにHugging Faceのリポジトリへのリンクがあるモデルを、重みを公開したモデルと数えています。上位50の外の「その他」(週0.3兆〜10.8兆)と、発表前のステルスモデルは除いています。トークン数は提供元ごとの数え方なので、傾向を見るための値です。2025年5月から9月を調べたMIT Sloanの研究では、閉じたモデルが8割近くでした。 ↩

  2. 直近4週間のトークン量で重みを付けた定価で、10月8日に取得した値です。提供元の数と料金の幅は10月21日の値で、入力の100万トークンあたりです。ライセンスもさまざまで、DeepSeek V4 FlashはMITですが、MiniMax M3は大きな商用製品に書面の許可を求めています。 ↩

  3. OpenRouterの値は、各モデルのいちばん高い推論の設定でのものです。ほかにClaude Sonnet 5.5が56.0、GLM-5.3が44.8、Step 5 Previewが43.7、Kimi K3が43.6です。v5ではClaude Sonnet 5.5が54、Step 5 Previewが29でした。同社の6月の記事では差は約5点で、これは前の版の値です。 ↩

  4. 重みを公開したモデルの83.5兆を、閉じたモデルの33兆とステルスモデルの38.7兆を足した全体で割った、編集部の計算です。 ↩

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