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Foundry Local、手元のGPUでQwen3.8-27Bを高速化

執筆・監修: 佐々木 航公開 更新 4 分で読めます

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社内のコードを外に出さずにAIのコーディング支援を使いたい人に、選択肢が増えました。Microsoftは11月5日、手元のパソコンでモデルを動かすツールFoundry Localで、AlibabaのQwen3.8-27Bを最適化したと発表しました。GitHub Copilotから接続すれば、通信なしでも手元のモデルでコードを書かせられます。

ただし、今は条件があります。動くのはVRAMが24GB以上のNVIDIA製GPUで、MacとAMD製GPUへの対応はこれからです。Foundry LocalのCLIは0.13.0以降が必要で、この版はプレビューです。CUDAとcuDNNも別に入れる必要があります。

VRAMで使える文脈の長さが変わる

モデルは4ビットに量子化して約18GBまで小さくしました。VRAMが足りるかどうかで、一度に読ませられる量が変わります。

GPUのVRAMコンテキストの上限
24GB6万4,000トークン
32GB以上26万2,000トークン

そのため、大きなリポジトリを丸ごと読ませたいなら、32GB以上が前提になりそうです。

llama.cppより速いのは、長い入力のときに目立つ

Microsoftは、実際のGitHubのissueのデータで、同じ4ビットのモデルをllama.cppと比べました。次の表は1秒あたりに生成したトークン数で、「/」の左がFoundry Local、右がllama.cppです。

入力の
トークン数
RTX 5090DGX Spark
4,096266 / 1511.77倍45 / 271.64倍
3万2,768234 / 1521.54倍42 / 261.59倍
6万5,536200 / 1471.36倍41 / 211.95倍
13万1,072212 / 1101.94倍34 / 152.28倍
26万187 / 961.95倍30 / 132.36倍

RTX 5090のVRAMは32GB、DGX Sparkの統合メモリは128GBです。Microsoftが測った値で、第三者の検証ではありません。速さの主な理由は、小さなモデルが次の数トークンを先に予測するDFlash2という手法と、NVIDIAの最新のGPU向けの調整です。プレフィックスキャッシュと同時実行のまとめ処理で、長い文脈や複数の依頼も扱います。

GitHub Copilotからの使い方

手順は短く、wingetでFoundry Localを入れてfoundry model load qwen3.8-27bでモデルを読み込み、foundry server statusで出るURLをGitHub Copilotアプリの設定Model providersに入れます。GitHubの資料によると、自分で接続先を設定するこの方式(BYOK)は、Copilotの契約が無くても使えます。ただ、Copilot BusinessとEnterpriseでは、IDEでの設定が組織の方針で無効な場合があります。

クラウドのモデルの置き換えにはならない

Microsoftが挙げるQwen3.8-27Bの性能は、Terminal Bench 2.1が73.0、SWE-bench Proが61.7、NL2Repo-Benchが42.3、DeepSWE 1.1が42.2です。ただ同社も、手元のモデルは推論の力でクラウドのモデルに及ばない場合があるとし、難しい作業はクラウド、日常の作業は手元という使い分けを勧めます。第三者のArtificial Analysisの評価でも、より新しいTerminal-Bench 4.0の値は6%でした。

ここからは編集部の見方です。向いているのは、コードを社外に出せない受託や規制の多い業種の日常の作業でしょう。一方で24GB以上のGPUの費用は先にかかるので、クラウドの利用料と比べて判断する必要があります。機器ごとの速さは、AA-AgentPerf-Localの記事も参考になります。

YOBITSUGI AIではfal.aiを通してAlibabaのWan 2.2(動画)を使えます。今回のQwen3.8-27Bは、現時点の対応モデルには含まれていません。

出典

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