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画像をまとめて縮小するアプリを、Electron・Tauri・Python で作った 3 つの画面を並べたもの

社内で使う小さな道具なら、Windows や Mac で動くデスクトップアプリも AI に作ってもらえます。作り方の候補はいくつかあり、どれを選ぶかで、配るファイルの大きさや、使う人のパソコンに要るものが変わります。この記事では、画像をまとめて縮小するアプリを、YOBITSUGI AI に Electron・Tauri・Python の 3 通りで実際に作ってもらい、結果を比べました(2026 年 10 月時点)。1 回の依頼で、約 77 分・約 1,075 クレジットかかりました。

向いている AI・道具

YOBITSUGI AI では、Claude(メインのエージェント)が、ワークスペース(AI が作業をするサーバー上の環境)でアプリを作り、仮の画面の上で起動して、ボタンを押して確かめます。今回比べた 3 つの作り方は、次のとおりです(説明は各公式のページから)。

作り方 公式の説明 今回の Windows 用のファイル
Electron JavaScript・HTML・CSS でデスクトップアプリを作る。Chromium と Node.js を組み込み、Windows・macOS・Linux で動く 作れた(zip で 126MB)
Tauri 画面は Web の技術、処理は Rust で書く。Windows では Microsoft Edge WebView2 を使う(Windows 10 の 1803 以降は入っている) 作れた(zip で 6.4MB)
Python(PyInstaller でまとめる) PyInstaller は、ほかの OS 用には作れない。Windows 用は Windows の上で作る 作れなかった

頼み方の例

送った依頼文です。一字も変えずに載せます。

パソコンで動く小さなデスクトップアプリを作りたいです。作るのは「画像をまとめて縮小するアプリ」です。

  • できること: フォルダを選ぶと、中の JPEG と PNG が一覧に出る。長いほうの辺の大きさ(例 1600px)と画質を決めて「縮小する」を押すと、別のフォルダに縮小した画像を書き出す。元の画像は変えない
  • 使う人: パソコンに詳しくない社内の人。Windows と Mac の両方で使いたい
  • 画面の言葉は日本語で

作り方は Electron・Tauri・Python のどれがよいか分からないので、このワークスペースで 3 つとも実際に作って動かし、比べてください。それぞれ、試しの画像を何枚か用意して、縮小できるところまで確かめてください。ワークスペースには画面が無いと思うので、仮の画面で動かして、動いているアプリの画面を撮って見せてください。うまく動かなかったものは、理由と一緒にそのまま教えてください。

最後に、どれで進めるのがよいかを、作ってみた結果(かかった手間・できたものの大きさ・動かすのに要るもの)で比べて教えてください。試しの画像に、人物・文字・実在の会社のロゴは使わないでください。できたものは resize-app というフォルダにまとめてください。

ポイントは 3 つです。

  • 使う人を書く: 「パソコンに詳しくない社内の人」と書くと、配りやすさや、使う人のパソコンに要るものまで比べてくれます。
  • 作り方に迷ったら、作って比べてもらう: 説明を聞くより、同じアプリを作って比べたほうが、大きさや手間の違いが具体的な数字で分かります。ただし、時間と費用は 1 つ作るときの数倍になります(下の料金の目安)。
  • うまく動かなかったことも報告してもらう: できなかったことと、その理由が分かると、残りの作業を自分で見積もれます。

実際にやってみた

1. 3 通りで作って、仮の画面で動かす

YOBITSUGI AI のアプリで依頼文を送り、3 つの作り方の準備が始まった画面
YOBITSUGI AI に頼んだ画面(Claude Opus 5.5)

Claude は 3 つのアプリを作り、画面の無いワークスペースに仮の画面を用意して起動しました。マウスを操作する道具でボタンを実際に押し、図形とグラデーションだけで作った試しの画像 7 枚を縮小しています。

画像をまとめて縮小するアプリを、Electron・Tauri・Python で作った 3 つの画面。どれも 7 枚の縮小が終わっている
3 つの画面(左から Electron 版・Tauri 版・Python 版)。縮小し終わったところを仮の画面で撮ったもの(Claude Opus 5.5 が作成)

Claude の報告では、3 つとも次の点を確かめています。

  • 7 枚とも、長いほうの辺が指定どおりの大きさになった
  • 元の画像は、縮小の前後で中身が変わっていない(ハッシュで比べた)
  • 指定より小さい画像は拡大しない。スマホの写真の向きの情報が正しく反映され、透明な PNG は透明のまま
  • 壊れたファイルは「読めない画像です」と知らせて飛ばし、残りは書き出す

2. 途中で起きたこと

作業は 1 回の依頼で約 77 分続きました。Windows 用のファイルを作る待ち時間のあいだに、Claude は比べた結果のまとめを書き進めていました。

Windows 用のファイルを作るのを待ちながら、まとめを書き進めている途中の画面
途中の画面。Electron 版の Windows 用の zip ができ、Tauri 版を組み立てている

Claude が報告した、うまくいかなかったことは次のとおりです。

うまくいかなかったことと、途中で直した点の報告
うまくいかなかったことの報告(Claude Opus 5.5)
  • Tauri の 1 回目の組み立て: Claude のコードの誤りで、20 分かけた最後に止まった。直したら通った
  • Electron の導入: npm が導入時の処理を止めたため、Electron の本体が入らなかった。許可して解決した
  • Python の Windows 用・Mac 用: PyInstaller の性質上、このワークスペースでは作れなかった
  • 途中で直した点: Tauri 版の JPEG がほかより約 1.5 倍大きかったので部品を替えた・壊れたファイルの知らせが英語だったので、日本語のやさしい文にした

3. 比べた結果

Claude がまとめた比較です(一部を抜き出しています)。

Electron Tauri Python
手間 いちばん楽。すぐ動く Rust が必要。初めの組み立てに約 20 分 コードはいちばん短い
Windows 用の大きさ 126MB(解凍すると 325MB) 6.4MB(本体 17MB) ここでは作れない
窓が出るまで 約 4.4 秒 約 1.0 秒 約 0.8 秒
使う人のパソコンに要るもの なし Windows 10/11 の標準部品(WebView2)だけ なし(1 ファイルにまとめた場合)

Claude は、配るファイルが Electron の約 20 分の 1 で、起動も速いことを理由に Tauri を勧めました。Rust を扱う人がいないなら、ファイルは大きくなっても開発がいちばん楽な Electron が次の候補、という説明でした。

うまくいかないとき

  • Mac 用は作れなかった: 3 つとも、Mac 用のアプリは Mac の上で作る必要があり、このワークスペースでは作れませんでした。Claude は、Windows 用と Mac 用をきちんと作るには、それぞれの OS の上か、GitHub Actions(GitHub の自動の組み立て)を使うよう勧めています。
  • Windows の実機では動かしていない: できた Windows 用の zip は、Windows のパソコンでは試していません(Claude の報告にも、そう書かれていました)。
  • 署名が無いと、使う人の画面に警告が出る: Mac では、App Store 以外から入れたアプリについて、macOS がデベロッパ ID の署名を調べ、macOS Catalina 以降は公証(ノータリゼーション)を受けていることが求められます(Apple の説明)。Windows でも、Microsoft Defender SmartScreen が、ダウンロードしたアプリの評価とデジタル署名を確かめ、評価の確立していないアプリでは警告を出すことがあります(Microsoft の説明)。社内で配るときは、開き方の案内を添えるか、署名を用意します。
  • 時間と費用が大きい: 3 通りを比べたため、1 つを作るときよりずっと長くかかりました。作り方が決まっているなら、1 つに絞って頼むほうが早く、安く済みます。

YOBITSUGI AI でできること・できないこと

今回試した範囲で分かったことです。

  • できたこと: 3 つの作り方でアプリを作る・仮の画面で起動してボタンを押して確かめる・画面を撮る・Electron 版と Tauri 版の Windows 用の zip を作る・比べた結果をまとめる。
  • できなかったこと: Mac 用のアプリ・Python 版の Windows 用・Windows や Mac の実機での確認・署名。
  • 自分でやること: 実機での確認と、配るための署名や配り方の準備です。

料金の目安

YOBITSUGI AI は月額の費用がなく、使った分だけクレジットが減る仕組みです。モデルごとの金額は 料金とシミュレーション で確認できます。

今回は、1 回の依頼に約 77 分かかり、使ったのは約 1,075 クレジットでした(2026 年 10 月時点・モデルは Claude Opus 5.5)。3 通りのアプリを作り、それぞれ Windows 用のファイルを組み立てて試したため、モバイルアプリを作るなら で 1 つのアプリを作ったとき(約 147 クレジット)より大きくなっています。

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出典

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