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習慣の記録アプリの 4 つの画面。初めて開いたとき・今日の記録・くわしい記録・習慣の追加

iPhone と Android の両方で使うスマホのアプリも、作りたいものを日本語で伝えると、AI に作ってもらえます。この記事では、習慣を記録する小さなアプリを YOBITSUGI AI に実際に頼みました(2026 年 10 月時点)。アプリそのものは約 10 分・約 147 クレジットでできました。続けて頼んだストアに出す準備では、Android のアプリのファイルまでは作れ、iOS のビルドと実機での確認はできませんでした。こちらは約 97 分・約 653 クレジットかかっています。

向いている AI・道具

YOBITSUGI AI では、Claude(メインのエージェント)が、ワークスペース(AI が作業をするサーバー上の環境)の中でアプリのコードを書き、動かして確かめます。今回、Claude が選んで使ったものは次のとおりです。

役割 使われたもの 今回やったこと
作り方を決めて書く Claude Opus 5.5(YOBITSUGI AI の既定のモデル) 作り方を選び、理由を説明して、アプリのコードを書いた
アプリの土台 Expo(React Native) 1 つのコード(TypeScript)から iPhone と Android のアプリを作る
画面を確かめる ワークスペースの中のブラウザ アプリを Web 版に書き出し、スマホの幅(390px)で操作して画面を撮った
Android のビルド Android のビルドの道具 テスト用の APK と、Google Play に出す形式の AAB を作った

作り方は「ネイティブ・Flutter・React Native・Web の技術など、あなたが選んで、理由を教えてください」と任せました。Claude は Expo を選び、理由を次のように説明しました。

YOBITSUGI AI が、作り方に Expo(React Native)を選んだ理由を説明している画面
作り方を選んだ理由の説明(Claude Opus 5.5)。1 つのコードで両方のストアに出せる・Mac がなくても iOS 用を作れる仕組みがある、などを挙げている

Expo の公式の説明では、EAS Build は、Expo と React Native のプロジェクトからアプリのファイルを作る、Expo が運営するビルドのサービスです。ストアに出すアプリのファイルを作る用途に勧めています。

頼み方の例

最初に送った依頼文です。一字も変えずに載せます。

スマホで使う「習慣の記録」アプリを作ってください。iPhone と Android の両方で使えるようにして、いずれはストアにも出したいです。

  • できること: 習慣を登録する(名前と色)、今日やったかどうかをタップで記録する、続いている日数と、この 1 週間の記録を見る
  • データは端末の中に保存し、サーバーは使わない
  • 見た目はシンプルに。片手で操作しやすい大きさのボタンにしてください
  • 作り方(ネイティブ・Flutter・React Native・Web の技術など)は、あなたが選んで、理由を教えてください

できたら、スマホの幅の画面で実際に動かして、主な画面を 3 枚ほど撮って見せてください。今日は日本時間で 2026 年 10 月 14 日です。

ポイントは 3 つです。

  • できることを短く並べる: 画面の数ではなく「何ができるか」を書くと、必要な画面は AI が考えます。
  • データの置き場所を書く: 「端末の中に保存し、サーバーは使わない」と書くと、ログインやサーバーの準備が要らない作りになります。
  • 「ストアにも出したい」と先に伝える: ストアに出しやすい作り方を選び、提出の準備の説明まで付けてくれました。

実際にやってみた

1. アプリを作る

YOBITSUGI AI のアプリで依頼文を送り、Expo のプロジェクトを作るコマンドが並んでいる画面
YOBITSUGI AI に頼んだ画面(Claude Opus 5.5)。Expo のプロジェクトを作り、画面ごとのコードを書いている

10 分 9 秒で「まいにち習慣」という名前のアプリができました。Claude はアプリを Web 版に書き出し、スマホの幅のブラウザで、記録のタップ・くわしい記録の表示・習慣の追加を実際に操作して、画面を撮っています。

習慣の記録アプリの 4 つの画面。習慣がまだ無いとき、今日の記録、続いた日数とこの 1 週間の記録、習慣の追加
できたアプリの画面(左から 初めて開いたとき・今日・くわしい記録・追加)。Web 版に書き出して、スマホの幅で撮ったもの

頼んだことは、すべて画面に入っていました。

  • 習慣を名前と 8 色から選んで登録する(あとから直す・消すこともできる)
  • 今日やったかを、右の丸いボタンのタップで記録する
  • 続いている日数・最長の記録・この 1 週間の記録を見る。日付をタップすると、つけ忘れた日も直せる
  • よく使うボタンは、親指の届く画面の下に置く

Claude は、型のチェックとコードの検査、Expo の設定の点検(expo-doctor)も通したと報告しました。一方で「iPhone と Android の実機ではまだ動かしていません」とも書いています。

2. ストアに出す準備を、どこまでできるか試す

同じ会話で、次のように頼みました。

ありがとうございます。ストアに出す準備を、このワークスペースの中でどこまで進められるか、実際に試してください。

  1. Android 用のアプリのファイル(APK か AAB)をビルドする
  2. iOS 用のアプリをビルドする
  3. エミュレーターか実機で動かして確かめる

できなかったものは、どこで止まったかと、代わりに私がやることを教えてください。時間がかかりすぎるものは、途中でやめてかまいません。最後に、ストアに出すまでの残りの作業を、「ここでできること」と「私がやること」に分けて表にしてください。

結果は、約 97 分後に届きました。

ストアの準備を試した結果の画面。Android のビルドはできた、iOS のビルドとエミュレーターでの確認はできなかった
試した結果の報告(Claude Opus 5.5)。Android の APK と AAB はできたが、iOS のビルドとエミュレーターでの確認はできなかった
試したこと 結果 止まった理由・残ったこと
Android のビルド できた テスト用の APK(41MB)と、Google Play に出す形式の AAB(31MB)。最初のビルドだけで 53 分かかった
iOS のビルド できなかった ワークスペースは Linux で Xcode が動かない。Expo のクラウドのビルドは、利用者の Expo のアカウントでのログインが要る
エミュレーターで動かす できなかった Android のエミュレーターに要る仮想化の仕組みが、ワークスペースに無かった

Android の AAB についても、そのままでは出せない点が 2 つ報告されました。アプリの ID が仮の com.example.habittracker のままであること(Claude の説明では、Google Play は com.example で始まる ID を受け付けない)と、ワークスペースの CPU の都合で 64 ビットのスマホ用(arm64)だけを作ったことです。ほかに、アプリに要らない権限が入っていたのを見つけて外し、作り直していました。

最後に、ストアに出すまでの残りの作業が、頼んだとおり「ここでできること」と「私がやること」に分けて表になっていました。

ストアに出すまでの残りの作業を、ここでできることと利用者がやることに分けた表
残りの作業の表(Claude Opus 5.5)。開発者の登録・iOS のビルド・実機での確認・ストアへの入力は、利用者がやる作業になっている

頼んでいませんでしたが、プライバシーポリシーとストアの掲載文の下書き、ストア用のスクリーンショット(App Store 用と Google Play 用を 4 枚ずつ)も作られていました。

うまくいかないとき

今回、実際に起きたことから書きます。

  • ストアの準備に時間と費用がかかった: Android のビルドは、ワークスペースの中で 1 回に 20〜50 分かかりました(Claude の報告)。2 回目の依頼は約 97 分・約 653 クレジットで、アプリを作った 1 回目の 4 倍以上です。全機種向けのビルドや iOS のビルドは、Expo のクラウドのビルド(EAS Build)を自分のアカウントで使うほうが向いている、と Claude も勧めていました。
  • 実機では動かしていない: 確かめたのは、Web 版での操作と、APK の中身(アプリ名・対応する OS の版・権限・署名)です。実機での確認は、APK をスマホに入れるか、iPhone なら TestFlight で入れて、自分で行います。
  • 仮の設定のまま: アプリの ID とアイコンは仮のものでした。ID は先に決めて、依頼文に書いておくと、作り直しが要りません。
  • 署名の鍵は自分でも控える: Google Play に出す AAB の署名に使う鍵(keystore)が、ファイル置き場に作られました。Claude の報告にも「必ず手元にも控えをとってください」とあります。この鍵をなくすと、同じアプリの更新を出すときに困ります。

YOBITSUGI AI でできること・できないこと

今回試した範囲で分かったことです。

  • できたこと: 作り方を選んでアプリを作る・Web 版で操作して画面を確かめる・Android の APK と AAB を作る・ストアの掲載文やプライバシーポリシーの下書きを作る。
  • できなかったこと: iOS のビルド(Mac の Xcode か、利用者のアカウントでの EAS Build が要る)・エミュレーターや実機での確認。
  • 自分でやること: Apple と Google の開発者の登録、ストアへの入力と提出。費用は公式の説明で、Apple Developer Program が年 99 ドル、Google Play の登録料が 1 回 25 ドル(US$25)です。また Google Play では、2023 年 11 月 13 日以降に作った個人用のアカウントの場合、12 人以上のテスターが 14 日間続けてオプトインした状態で、クローズド テストをする必要があります。

料金の目安

YOBITSUGI AI は月額の費用がなく、使った分だけクレジットが減る仕組みです。モデルごとの金額は 料金とシミュレーション で確認できます。

依頼 かかった時間 クレジット
アプリを作る(画面を撮るまで) 10 分 9 秒 約 147
ストアの準備を試す(Android のビルドほか) 約 97 分 約 653

ワークスペースの稼働の分を合わせて、会話全体では約 806 クレジットでした(2026 年 10 月時点)。時間のかかるビルドは費用も大きくなるので、ビルドは EAS Build など外のサービスで行い、YOBITSUGI AI にはアプリづくりと直しを頼む、という分け方もあります。Expo の公式の料金表では、無料のプランでも Android と iOS のビルドが 15 回ずつ含まれています(2026 年 10 月時点)。

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出典

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