本文へ移動
YOBITSUGI AIメディア
AI ニュース人が監修しながらAIを活用して執筆

PFN、PLaMo 3 Translateの重みを公開 0.8Bはスマホで

執筆・監修: 佐々木 航公開 更新 3 分で読めます

共有XFacebookLINEはてブ

機内モードのスマートフォンで、日本語の文章が英語に訳されていきます。Preferred Networks(PFN)は11月5日、翻訳特化の言語モデル「PLaMo 3 Translate」の重みをHugging Faceで公開しました。いちばん小さい0.8Bは、PFNのデモで、ネットにつながないスマホの上で動きました。

PLaMo 3 Translateは、PFNの翻訳サービスPLaMo翻訳で使っているモデルです。PFNと情報通信研究機構(NICT)の共同研究で作ったPLaMo 3 NICTをもとに、翻訳のデータで追加学習しました。日本語と英語を含む53言語の間で訳せます。

4つの大きさと、必要な容量

大きさBF16GBGGUFQ4_K_M日英PFTB日本語と
多言語
0.8B1.780.570.58636.1
2B5.761.810.60637.0
8B17.065.280.61237.5
31B63.5119.530.62437.8

容量は重みのファイルの合計です。日英のPFTBはPFN自身の評価で、日本語と多言語は14言語との間のFLORES+ chrF++の平均です。どちらも大きいほど良い値です。4ビットの形式でも、点はBF16とほぼ変わらないとしています(GGUFのQ2_Kは一部で下がる)。

配布の形式は、BF16、FP8、4ビットの各形式、GGUF、MLXがそろっています。入力と出力は合わせて3万2,768トークンまでで、長い文書は分けて訳します。前後の文脈と用語集を渡して固有名詞の訳をそろえられ、日本語に訳すときは「です・ます」か「だ・である」かを選べます。

0.8Bでも30倍以上大きいモデルを上回る

PFNは、GoogleのTranslateGemmaやTencentのHy-MT2と比べました。0.8Bでも、日英と日本語と多言語の翻訳では、30倍以上大きいものを含む既存の翻訳特化のモデルをすべて上回ったとしています。英語と多言語の翻訳では、すべてを上回るのは2Bからです。比較にはPFN自身の評価も含まれています。

小さいモデルが強い理由として、PFNは学習のデータの作り方を挙げます。Gemma 4に訳文の候補を何通りも出させて勝ち抜き戦で選び、さらに訳文から原文へ逆に訳したデータも使いました。8B以下のモデルは、31Bから知識を移す蒸留で仕上げました。

無償で使える範囲

ライセンスは、PFNのPLaMoコミュニティライセンスです。

  • 個人の学習や趣味、学術を含む非商用の利用は、登録なしで無償です。
  • 直近の事業年度の収入か売上が10億円以下の企業は、商用の利用を登録の用紙で届け出れば無償です。グループ会社を含めた額で判定します。
  • 10億円を超える企業が商用で使うには、PFNとの別の契約が要ります。

ここからは編集部の見方です。契約書や研究開発の資料のように、外部のサーバーに送れない文書を訳したい会社には、社内のサーバーや手元のパソコンで動く選択肢が増えました。まずは0.8Bや2Bを手元で動かし、自社の文書で訳の質と速さを確かめるのが手軽です。売上が10億円を超える会社は、試す段階から契約の条件を確かめておくと安心でしょう。

PLaMo 3 Translateは、現時点ではYOBITSUGI AIからは使えません。

共有XFacebookLINEはてブ