PFN、PLaMo 3.1 Primeを提供 Deep Researchも搭載
公開 3 分で読めます
国産のモデルのDeep Researchが、社内のサーバーでも動くようになりました。社外に出せない資料があって、海外のAIの調べものをあきらめていた会社には、気になる発表です。
Preferred Networks(PFN)は10月27日、国内で一から開発する言語モデルPLaMoの最新版「PLaMo 3.1 Prime」の提供を始めました。PLaMo 3.0 Primeの後継で、PLaMo Chat、PLaMo API、オンプレミスの3つの形で使えます。あわせて、Web検索とDeep Researchが加わりました。
Deep Researchは、調べるテーマを入れると、調査の計画を立て、情報を集めて整理し、出典つきのレポートにまとめます。かかる時間は数分から数十分。違うのは、オンプレミスでも動くところです。社内の文書検索のシステムとつなげば、社内の文書とWebの情報を合わせて調べられます。外部と通信しない環境で、社内の文書だけを対象にすることもできるとしています。
3.0 Primeから変わったところ
モデルそのものも手直しされました。ハルシネーションを測る8つのベンチマークでは、PLaMo 3.0 Primeよりスコアが平均で約15%改善したとしています。1投機的デコーディングを使って、処理の速さは1.7倍。出力の中身は変わらないそうです。推論をしないモードでは、答えの質の低下を抑えながら、出力のトークンを90%減らしました。対話と安全性も、学習データの見直しで良くなったとしていますが、こちらは数値がありません。
PLaMo APIの料金は、Standardプランで100万トークンあたり入力60円、出力250円です。Freeプランは無料で、使える量と速さに上限があります。企業のオンプレミスのプランと、ほかの会社がPLaMoを組み込んで提供するProviderプランは、個別の見積もりです。PLaMo Chatでは、Deep Researchを1日2回まで無料で使えるキャンペーンを11月30日まで行います。コンテキスト長やモデルの規模、Deep Researchの性能の数値、検索1回ごとの料金は、発表に書かれていません。
ここからは編集部の見方です。Deep Researchは海外の大手のAIにもありますが、社内のサーバーで動かせるものは多くありません。社外秘の資料を扱う自治体や金融の調べものでは、ここが選ぶ理由になるでしょう。PLaMoはMicrosoft Foundryでも使えるようになっていて(PFN、PLaMoをMicrosoft Foundryで提供開始)、国産のモデルを試す入口はわりと増えてきました。オンプレミスの見積もりがどの規模の会社に届く値段なのかが、広がりを左右するかもしれません。
PLaMoは、現時点ではYOBITSUGI AIからは使えません。
出典
- 国産生成AI基盤モデルPLaMo PrimeにWeb検索・Deep Research搭載 調査計画の立案から出典付きレポートまで自律的に実行、オンプレミスにも対応(Preferred Networks・2026年10月27日)
注
8つのベンチマークは、FaithEval、AA-Omniscience、TruthfulQA、SimpleQA Verified、Japanese SimpleQA、ALCE、LongBench-Cite、TMG-CQAです。約15%は、この8つのスコアの差の平均です。 ↩