Gemini Robotics ER 2、Google Cloudでも試験提供
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ロボットの「頭脳」にあたるモデルを、Google Cloudの契約のまま試せるようになりました。
Googleは10月27日、ロボット向けの推論モデル「Gemini Robotics ER 2」の提供を、Google Cloudの開発基盤「Gemini Enterprise Agent Platform」で、プレビューとして始めました。これまでこの基盤では、限られた企業だけの非公開のプレビュー。Gemini APIとGoogle AI Studioでは、先に誰でも試せるプレビューになっていました。
ER 2はGemini 3.5 Flashをもとにしたモデルで、画像や動画を見て、物の位置や作業の進み具合をつかみます。そのうえで作業を手順に分け、腕や足を動かす別のモデルや外部のツールに指示を出す。つまり、モーターを直接動かすのではなく、次に何をするかを決める役目です。DeepMindが公表した数字では、前の版のER 1.6より、特に安全にかかわる評価が大きく伸びました。1
| 評価(正答率%) | ER 1.6→ER 2 |
|---|---|
| 質問応答(ERQA) | 72.5→78.5 |
| 計器の読み取り | 52.8→65.7 |
| 安全の指示に従う | 47.2→97.9 |
| 人が近くにいる場面(1m) | 51.1→93.0 |
Gemini APIとの違い
Google Cloudで扱えるのは、入力131,072トークン、出力65,536トークンまで。思考、関数呼び出し、コードの実行、Google検索とGoogleマップによるグラウンディングも使えます。違うのは、Gemini Live APIとバッチ処理に対応していないところです。Gemini APIには、動きながら次の手を考えるストリーミング版も用意されています。2
Gemini APIの料金は、100万トークンあたり入力$1、出力$5です。2026年12月31日までの価格で、2027年1月1日からは入力$2、出力$10に上がります。無料枠もあります。Google Cloudでの料金の数字は、今回の案内には書かれていません。
ここからは編集部の見方です。すでにGoogle Cloudで請求や権限をまとめている会社なら、新しい契約なしに試せるのは、わりと大きな違いです。ただ、提供先はglobalだけで、東京などのリージョンは選べません。工場の映像を外に出してよいかは、試す前に確かめておきたいところです。動いているロボットにその場で指示を返したいなら、いまはLive APIのあるGemini APIのほうが合うでしょう。ロボットアームを動かす力を比べた評価は、Artificial Analysis、ロボットアームを動かす評価を公開にまとめています。プレビューが正式な提供に変わるころには、日本の工場や倉庫で試す会社も出てくるかもしれません。
YOBITSUGI AIではGoogleのGemini 3.8 Flashなどを使えます。今回提供が広がったGemini Robotics ER 2は、現時点の対応モデルには含まれていません。
出典
- Gemini Enterprise Agent Platform release notes(Google Cloud・2026年10月27日)
- Gemini Robotics ER 2(Google Cloud)
- Gemini Robotics ER 2(Google DeepMind)
- Gemini Developer API pricing(Google)