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在宅で働く架空の会社員と白い猫が登場する、白黒の 4 コマ漫画

SNS に載せる 4 コマ漫画や、社内報やお知らせに添える短い漫画を、AI で作る手順をまとめました。この記事では、YOBITSUGI AI に実際に頼んで、架空の会社員と飼い猫の 4 コマ漫画を 1 本作りました。依頼は 5 回、待った時間は合わせて約 8 分 30 秒、使ったのは約 319 クレジットです(2026 年 10 月時点)。

進め方は、話とコマ割りを決める、設定画(人物の見た目を決める絵)を作る、設定画を見本にして 1 コマずつ絵を作る、吹き出しとセリフをあとから重ねる、の順です。

向いている AI・道具

YOBITSUGI AI では、会話の相手をする AI(今回は既定の Claude Opus 5.5)が話とコマ割りを考え、画像生成 AI に絵を頼み、できた絵に吹き出しを重ねるところまでを、1 つの会話で進めます。画像生成 AI を指定せずに頼んだところ、今回は OpenAI の GPT-Image-2.5 Flare が使われました。

漫画では同じ人物を何コマも描くため、見本の画像(参照画像)を渡して見た目をそろえられるかどうかが、画像生成 AI を選ぶ目安になります。YOBITSUGI AI で使える画像生成 AI のうち、参照画像について公式の説明があるものを並べます(2026 年 10 月時点)。

AI・モデル 提供元 公式に書かれている主な特徴
GPT-Image-2.5 Flare OpenAI 文章と画像を入力にできる。日常の画像生成向けで、OpenAI が最も速いとしているモデル
GPT-Image-2.5 Sunburst OpenAI 文章と画像から、画像の生成と編集を行う。編集の正確さが大事な作業向けのモデル
Nano Banana Pro Google 参照画像は合わせて 14 枚まで。人物の見た目をそろえるための画像は 5 枚まで
Nano Banana 2.1 Google 参照画像は合わせて 14 枚まで。人物の見た目をそろえるための画像は 4 枚まで
Grok Imagine 2.0 xAI 1 回の編集で、元にする画像を 5 枚まで渡せる

OpenAI の画像生成のガイドには、1 枚以上の画像を参照として渡して、新しい画像を作る方法が載っています。

吹き出しとセリフは、画像生成 AI には描かせません。YOBITSUGI AI が作業用の環境(ワークスペース)でプログラムを動かし、日本語のフォントで絵の上に重ねます。OpenAI は同じガイドで、文字を正確な位置にはっきり描くことや、何枚もの画像で同じ人物の見た目を保つことは、うまくいかない場合があると説明しています。

解像度や料金など、画像生成 AI をまとめて比べた記事は 画像生成 AI の比較 です。

頼み方の例

今回、YOBITSUGI AI のアプリで実際に送った依頼文です。話と絵を、2 回に分けて頼みました。

話とコマ割りを考えてもらう

架空のキャラクターで 4 コマ漫画を作りたいです。まず、話とコマ割りの案を考えてください。絵はまだ作らないでください。

  • 登場するのは、在宅で働く会社員の「ミナト」(20 代の女性・肩までの黒い髪・丸いめがね・紺色のパーカー)と、飼い猫の「もち」(白くて丸い、毛の短い猫)
  • 場面: ミナトがオンライン会議の準備をしていると、もちがキーボードの上に乗ってくる
  • 起承転結のある、ほのぼのした話にしてください
  • コマごとに、絵の内容(だれが・どこで・何をしているか・どこから見た絵か)と、セリフ(短く。1 コマに 2 つまで)を表にしてください
  • 実在の人物や、既存の作品のキャラクターには似せないでください

設定画を作り、1 コマずつ絵にして、吹き出しを重ねてもらう

この案で絵を作ってください。

  1. 先に、ミナトともちの設定画を 1 枚作ってください(ミナトは正面・横・全身、もちは正面と横。白い背景)。
  2. その設定画を参考の画像として渡して、4 コマの絵を 1 コマずつ作ってください。4 コマとも、設定画と同じ顔・髪型・めがね・服に見えるようにしてください。
  3. 絵の中には、セリフ・文字・吹き出し・効果音を描かないでください。パソコンの画面の中の文字も描かないでください。
  4. 絵ができたら、吹き出しとセリフを、日本語のフォントであとから重ねてください(縦書き)。
  5. 最後に、4 コマを縦に並べて、枠線をつけた 1 枚の画像(PNG)にまとめてください。

絵柄は、白黒で線のはっきりした漫画の絵にしてください。設定画・文字を重ねる前の各コマの絵・できあがった 1 枚は、manga というフォルダに残してください。

ポイントは次の 3 つです。

  • 話と絵を分けて頼む: 先に案を表で出してもらうと、絵を作る前に話やセリフを直せます。今回、案が返るまでは 15 秒、使ったのは約 10 クレジットでした。
  • 設定画を先に作り、参考の画像として渡すと書く: 「同じ顔・髪型・めがね・服に」のように、そろえたい所を挙げます。
  • 文字は絵に描かせない: 「絵の中には文字を描かない」と「あとから日本語のフォントで重ねる」を分けて書きます。パソコンの画面のように、文字が入りそうな物にも触れておきます。

実際にやってみた

話とコマ割りの案

1 回目の依頼には 15 秒で答えが返り、「会議の前に」という題の 4 コマの案が表で示されました。会議の準備をするミナト、キーボードに乗るもち、会議の画面に映ってしまうもち、会議のあとにもちをなでるミナト、という流れで、コマごとに、絵の内容、どこから見た絵か、セリフが書かれています。

案には「パソコンの画面に通知の文字が出ている」のような、絵の中の文字も含まれていました。次の依頼で「パソコンの画面の中の文字も描かないでください」と書いたため、YOBITSUGI AI はこれらを省き、セリフだけで話が伝わる形に変えています。

設定画と 4 コマの絵

YOBITSUGI AI のアプリで、設定画を作り、続けて各コマの絵を作っている画面
YOBITSUGI AI に頼んだ画面。先に設定画を作り、それを参考の画像にして各コマを作っている(Claude Opus 5.5・画像は GPT-Image-2.5 Flare)
ミナトの正面・横・顔のアップと、猫のもちの正面・横を描いた、白黒の設定画
GPT-Image-2.5 Flare で作った設定画。ミナトの正面・横・顔と、もちの正面・横

2 回目の依頼では、最初に設定画が 1 枚作られ、続けて、設定画を参考の画像として渡した 4 コマの絵(1 コマは 1536×1024 ピクセル)が作られました。YOBITSUGI AI は、できた絵を 1 枚ずつ開き、設定画と見た目が合っているか、絵の中に文字が入っていないかを確かめてから、次の作業に進んでいます。

吹き出しは、プログラムで描いて絵に重ねる形です。フォントは Noto Sans CJK の太字、セリフは縦書きです。吹き出しのしっぽ(話している人を指す部分)が細すぎて線に見えたため、太くしてやり直した、という経過も画面に出ていました。4 コマを縦に並べた 1 枚(1200×3140 ピクセルの PNG)ができるまで、依頼から約 4 分 6 秒でした。

1 コマ目の、吹き出しのない絵と、吹き出しを重ねた絵
1 コマ目の、文字を重ねる前(左)と、吹き出しを重ねた後(右)。絵の中には文字がなく、セリフはフォントで描いている。右は、あとでセリフを変えた版

2 コマを描き直してもらう

できた 4 コマでは、ミナトの顔・髪型・めがね・服は 4 コマともそろっていました。一方で、2 コマ目のノートパソコンの向きと、コマによって違うもちの大きさが気になったため、次のように頼みました。

ありがとうございます。2 コマ目と 3 コマ目を直してください。

  • 2 コマ目: ノートパソコンの向きがおかしいです。キーボードが手前を向いているのに、ミナトは机の向こう側に座っていて、右にはもう 1 台の裏側が見えます。机を真横から見た絵に変えて、左にミナト、その前にノートパソコンを 1 台だけ(横から見た形)、キーボードの上にもち、という並びにしてください。
  • もちの大きさがコマによって違います。2 コマ目と 3 コマ目のもちを、設定画と 4 コマ目に合わせて、ミナトのひざに乗るくらいの大きさにしてください。
  • ミナトの顔・髪型・めがね・服は、設定画のまま変えないでください。絵の中に文字は描かないでください。
  • 直したコマに、同じセリフの吹き出しを重ね直して、4 コマの 1 枚をまとめ直してください。前の版は消さずに、新しい版を別の名前で manga フォルダに残してください。
2 コマ目の、直す前と直した後の絵
2 コマ目の、直す前(左)と直した後(右)。真横から見た絵に変わり、ノートパソコンは 1 台になり、もちの大きさもほかのコマに合った

約 2 分 20 秒で、2 コマ目と 3 コマ目が描き直され、吹き出しも新しい絵に合わせて重ね直されました。YOBITSUGI AI の説明では、描き直すときに、設定画に加えて 4 コマ目の絵も参考の画像として渡しています。もちの大きさは 4 コマでそろいました。

比べる: 1 枚で、セリフも絵に描かせると

比べるために、設定画を使わず、文章の指示だけで、同じ話の 4 コマを 1 枚の画像として作ってもらいました。吹き出しとセリフも、画像生成 AI に描かせています。

文章の指示だけで作った、セリフ入りの 4 コマ漫画の画像
比較のために、文章の指示だけで 4 コマを 1 枚の画像として作った例(GPT-Image-2.5 Flare)。吹き出しとセリフも画像生成 AI が描いている

約 1 分 10 秒で 1 枚ができました。結果は次のとおりです。

  • セリフの文字: 7 つのセリフは、すべて案のとおりに描かれ、誤字はありませんでした。ただし、もちの 2 つのセリフは横書きになりました。
  • 頼んでいない物: 1 コマ目のパソコンの画面に、グラフやビデオ会議の窓が描かれ、机の資料には、文字のように見える読めない模様が入りました。
  • 人物ともち: 髪型・めがね・パーカーは 4 コマとも描かれていますが、3 コマ目はミナトの顔つきが幼く、もちもミナトの頭より大きく描かれました。

1 回で全体ができるので、雰囲気を確かめる下書きには使えます。ただし、絵とセリフが 1 枚になっているため、セリフを変えるには画像を作り直すことになります。

セリフだけを変える

最後に、設定画を使った版に戻り、1 コマ目のセリフを変えました。依頼文の中心は次の部分です。

1 コマ目のセリフを「あと5分…資料よし、カメラよし、もちもおとなしい」に変えてください。絵は作り直さず、吹き出しだけを重ね直してください。吹き出しが人物や猫の顔に重ならないようにしてください。

約 38 秒で、新しい版ができました。絵は作り直されず、吹き出しだけが新しいセリフで重ね直されています。セリフが長くなった分だけ吹き出しは大きくなり、ミナトの顔にも、もちにも重ならない位置に置かれました。

できあがった、縦に 4 コマが並んだ白黒の漫画
できあがった 4 コマ漫画「会議の前に」。絵は GPT-Image-2.5 Flare、吹き出しとセリフは YOBITSUGI AI がフォントで重ねたもの

うまくいかないとき

今回、実際に起きたことと、その直し方です。

  • 小物の向きや数がおかしい: 2 コマ目では、ノートパソコンが 2 台あるように描かれました。最初の案は、正面から見て、キーボードの上の猫を大きく、人物を奥に描く構図でした。この向きではノートパソコンの画面が猫を隠してしまうため、絵にしにくい案だったと言えます。見る位置(真横から)、物の数(1 台だけ)、並び(左に人物、その前にノートパソコン)を書いて、そのコマだけを描き直してもらうと直りました。
  • 人物以外の大きさがそろわない: 設定画を渡しても、猫の大きさはコマによって変わりました。「ミナトのひざに乗るくらい」のように比べる物を書くと、そろいました。
  • 描き直すと、頼んでいない所も変わる: 2・3 コマ目を描き直すと、背景が、本棚のある壁から、窓と観葉植物のある壁に変わりました。変えたくない物は、直しの依頼文に書いておきます。
  • 絵の中に、頼んでいない文字や図が入る: 「絵の中に文字を描かない」と書き、文字が入りそうな物(パソコンの画面・書類・看板)も挙げておきます。そう頼んだ版では、パソコンの画面は無地で描かれました。

手については、1 コマずつ作った 6 枚の絵に、指の本数がおかしいものはありませんでした。崩れたときは、小物と同じように、そのコマだけを描き直してもらう方法があります。

公開する前には、既存の作品のキャラクターに似ていないかを確かめてください。依頼文には、作品名や作家の名前を入れないようにします。

YOBITSUGI AI でできること・できないこと

  • 話とコマ割りの案、設定画と各コマの絵、日本語のフォント(縦書き)での吹き出し、1 枚の画像へのまとめまでを、1 つの会話で進められました。
  • 絵の直しは、コマ単位での描き直しでした。線を 1 本だけ消す、手だけを直す、といった細かい直しは、今回は試していません。
  • 吹き出しの位置や大きさは、YOBITSUGI AI がプログラムで決めます。変えたいときは「人物の顔に重ならないように」のように、言葉で頼みます。
  • できあがるのは PNG の画像です。文字を重ねる前の各コマの絵もファイル置き場に残るので、手元の画像編集ソフトで仕上げることもできます。

料金の目安

YOBITSUGI AI は月額の費用がなく、使った分だけクレジットが減る仕組みです。モデルごとの金額は 料金とシミュレーション で確認できます。

この作例で、アプリに表示された待ち時間とクレジットは次のとおりです(2026 年 10 月時点)。

依頼 待った時間 クレジット
話とコマ割りの案 15 秒 約 10
設定画・4 コマの絵・吹き出し・1 枚にまとめる 約 4 分 6 秒 約 136
2 コマの描き直し 約 2 分 20 秒 約 64
比較用の 1 枚(セリフも絵に描かせる) 約 1 分 10 秒 約 36
セリフ 1 つの変更(絵は作り直さない) 約 38 秒 約 68

ワークスペースの稼働の分を合わせて、会話全体では約 319 クレジットでした。最後の依頼は絵を作っていませんが、約 68 クレジットかかっています。料金ページでも、長時間の作業や、何度も修正を重ねる依頼では、1 回あたりのクレジットが平均の数倍になると説明しています。直したい点は、1 回の依頼にまとめて書くと、やり取りの回数を減らせます。

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出典

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