判断モデルの公開が相次ぐ OpenAI や Microsoft も
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TypeSafe が 9 月 15 日に判断モデル「Jev」を公開してから 1 か月ほどの間に、OpenAI、Liquid AI、Inception、Perplexity、Microsoft も相次いで判断モデルを出しました。判断モデル(decision model)は、文章を書く代わりに、決まった選択肢の中から答えを選び、選択肢ごとの確率を 1 回の処理で返すモデルです。問い合わせの振り分け、内容の分類、エージェントの次の動きの選択などに使います。
要点
- TypeSafe は 9 月 15 日に Jev を早期提供で公開し、入力は 100 万トークンあたり $0.042 です。
- OpenAI は 10 月 6 日、GPT-6 Luna を使う Decisions API をベータで公開しました(入力 $0.10)。
- Liquid AI は 10 月 5 日に画像も扱う d1 を API で、7 日に小型の 2 モデルの重みを公開しました。
- Inception は Mercury Decide を提供し、入力の料金は $0.02(通常は $0.04)です。
- Perplexity は 10 月に Decisions API を公開し、その後入力の料金を $0.02 に下げました。
- Microsoft は 10 月 9 日、Microsoft-Decision-1 を公開しました(入力 $0.042)。
- どれも料金は入力のトークンの分だけで、出力には料金がかかりません。
各社の判断モデルは、おおむね同じ 3 種類の問いに答えます。はいか、いいえかの確率を返す問い、示した選択肢から 1 つを選ぶ問い、順序のある段階で採点する問いです。同じ入力に対して複数の問いをまとめて送れます。性能の比較は、いずれも各社が自社で行ったものです。
TypeSafe は、OpenAI で ChatGPT のもとになった研究に関わった Diogo Almeida 氏が創業した会社です。Jev は 1 回の答えに 70〜500 ミリ秒かかるとし、選択肢は最大 255 個まで扱えます。10 月 14 日には改良版の Jev 1.14.0 を出し、画像の入力や長い入力を試験的な機能として使えるようにしました。
OpenAI の Decisions API は、9 月 29 日の DevDay 2026 で限定プレビューとして発表し、10 月 6 日にベータとして公開しました。文章と画像を入力でき、Responses API より約 10 倍速く答えを返すとしています。数週間のうちに正式に提供する予定です。条件を満たす顧客は、データを保存しない設定(ZDR)や、米国の医療情報の規則 HIPAA に沿った利用もできます。
Liquid AI の d1 は、文章の判断に 200〜300 ミリ秒かかるとしています。同社が 6 つの用途で比べた結果では、4 つで GPT-6.1 Sol と同じかそれ以上で、費用は GPT-6.1 Sol と Claude Opus 5.5 の 19 分の 1 から 200 分の 1 でした。10 月 7 日には、d1-3B と、画像や音声も扱える試験版の d1-omni-600M の重みを Hugging Face で公開しました。d1-3B は NVIDIA GeForce RTX 4090 で 1 問に 8 ミリ秒、小型の Jetson Orin Nano でも 50 ミリ秒で答えるとしています。
Inception の Mercury Decide は、文章・JSON・画像を入力でき、1 回に最大 16 枚の画像を送れます。Inception のサイトで告知していますが、公開の日付は公式のページに書かれていません。Perplexity は判断モデル pplx-decider-v1-27b を使う Decisions API を公開し、その後 v1.1 に切り替えて入力の料金を $0.04 から $0.02 に下げました。1 回のリクエストで最大 128 個の問いを送れます。
Microsoft-Decision-1 は、Qwen3.5-9B をもとに判断の用途向けに追加で学習したモデルで、Microsoft Foundry と OpenRouter で使えます。Microsoft は、約 15 万問・36 のベンチマークで比べた中で最も正確で、答えるまでの時間の中央値は GPT-6 Sol の約 35 分の 1 だったとしています。判断モデルの評価については、Artificial Analysis が 10 月 13 日に指標を公開しています(Artificial Analysis、判断モデルの評価指標を公開)。
日本の利用者にとって
どの発表も、日本語への対応や日本での提供には触れていません。料金は米ドルで示されています。TypeSafe は、Jev 1.14.0 で最も大きく良くなる見込みなのは多言語への対応だとしています。
YOBITSUGI AI で使えるか
YOBITSUGI AI では OpenAI の GPT-6 Luna を使えますが、Decisions API は YOBITSUGI AI の対応モデルの一覧には含まれていません。Perplexity は現時点では YOBITSUGI AI から使えません(対応を準備中の AI です)。TypeSafe・Liquid AI・Inception・Microsoft の判断モデルは、現時点では YOBITSUGI AI からは使えません。
出典
- Introducing System One Models & Jev(TypeSafe AI Blog・2026年9月15日)
- Jev: For the builders AND dreamers(TypeSafe AI Blog・2026年10月14日)
- DevDay 2026 Recap(OpenAI News・2026年9月29日)
- Changelog(OpenAI API Changelog・10月6日の項目)・Decisions(OpenAI API のドキュメント)
- Introducing d1: The most capable decision model, now with vision(Liquid AI News・2026年10月5日)
- Open d1: Edge decision models for text, vision, and audio(Liquid AI News・2026年10月7日)
- Decisions・Models(Inception のドキュメント・2026年10月15日確認)
- Changelog(Perplexity API changelog・2026年10月の項目)・Decisions API(Perplexity のドキュメント)
- Introducing Microsoft-Decision-1, our model for fast decision-making(Microsoft Command Line・2026年10月9日)
