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Mistral AI、Large 4の重みを公開 料金は約半分に

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1兆パラメーターのMistral Large 4は、約束どおり重みつきで出てくるのか。答えは、期限より少し早く届きました。

Mistral AIは10月29日(現地時間)、言語モデル「Mistral Large 4」の重みを公開しました。10月6日にプレビューとして出したモデルを手直しした版です。総パラメーターは1兆、アクティブパラメーターは490億のMoEで、画像も入力できます。入力は100万トークンまで、対応する言語は160以上です。重みはHugging Faceで配っていて、vLLMやSGLangで動かせます。1

APIの料金も同じ日から下がりました。100万トークンあたり入力0.70ドル、出力2.10ドルで、プレビューの入力1.36ドル、出力4.18ドルのほぼ半分です。Mistral StudioのほかOpenRouter、NVIDIAの提供の枠、Microsoft Foundryでも使えます。クラウドの会社ではMicrosoftが最初でした。2

プレビューから何が変わったか

項目 プレビュー→公開版
Terminal-Bench 4.0 28%→41%
B3(攻撃への強さ) 93.3%→97.1%
入力の料金 $1.36→$0.70
出力の料金 $4.18→$2.10

端末でコマンドを打って作業を進めるTerminal-Bench 4.0は、13ポイント上がりました。出力するトークンも30%減っています。考える深さは低・中・高の3段階になり、既定は高です。これまでの「考えない」設定は、低に置きかわりました。3

コーディングでは、Artificial AnalysisのCoding Agent Indexが48%でした。値はGLM-5.3と並びますが、課題あたりのトークンは平均47%少なく済みます。人が2つのモデルの答えを見比べるSurgeの評価では、比べたモデルの中でClaude Opus 5.5の次に好まれました。

もう1つの柱は、題の「Trusted by Defenders」が示すサイバーの防御です。Mistral AIが強みに挙げたのは脆弱性を見つけ、再現し、直すという防御の仕事でした。Artificial AnalysisのCyber Indexは51%でした。悪意のある依頼を断った割合は平均96.6%で、オープンなモデルでは最も高いとしています。一方で、実際の攻撃を手助けしうる力も見えてきたとして、安全のための制限を見直すとしました。だから、サイバーの仕事に絞って強めた版は、Orange Cyberdefenseなどの企業に限って、審査と契約を条件に試してもらいます。4

自社のサーバーで動かすなら(編集部の見方)

違うのは、重みを使う条件のわかりやすさです。使う、手直しする、追加で学習させる、商売に使う、のどれも無料でできます。そのかわり、このモデルをAPIとして外に売る事業者は、別に商用の契約が必要です。つまり、社内で動かすだけなら、ほとんどの会社は当てはまりません。

ただ、総合力はわりと控えめです。モデルの説明のページには、Artificial Analysisの総合指標v5で26とあります。公開済みのオープンなモデルの最上位は32、Claude Opus 5.5は58です。日本語の性能、この26がどの版の値か、新しい料金がずっと続くのかは、書かれていません。Hugging Faceの手引きでは、FP8の重みをNVIDIAのH200の8枚で動かす構成を例に挙げました。2ビットまで縮めた版なら、512GBのメモリーを積んだAppleのM3 Ultraの1台でも動きますが、縮めるほど答えの質は落ちやすくなります。データを社外に出せない会社が、コードやエージェントの作業を任せる土台として、まず候補に挙げるモデルかもしれません。

YOBITSUGI AIでは、Mistral AIのMistral Large 4を使えます。同じ会社のMistral Medium 3.5、Mistral Small 4、Codestralも選べます。

出典

注

  1. アクティブパラメーターは、埋め込みと出力の層を含めると520億です。160を超える言語には、EUの公用語がすべて入っています。重みを軽くしたNVFP4の版はNVIDIAのBlackwellのGPU向けで、llama.cpp向けのGGUFの版もあります。Transformersで動かす場合は、考える機能を切れません。 ↩

  2. キャッシュした入力は、100万トークンあたり0.07ドルです。Mistral Studio、Mistral API、Vibe Codeのほか、NVIDIAのNIMのコンテナやAzureの専用の環境でも使えます。 ↩

  3. Terminal-Bench 4.0のプレビューの値は、Mistral AIが自分で測った値です。B3は、エージェントへの攻撃にどれだけ耐えるかを測る評価です。ウェブを調べて答えるBrowseCompは84.5%で、学習の途中の版の75%から上がりました。CognitionのFrontierCode 2.0は19.7%でオープンなモデルの首位、財務の作業を測るFinWorkBenchは73.3%でKimi K3に次ぐ値です。 ↩

  4. Mistral AIの試験では、実際に動いている相手への攻撃の依頼は断っていたとしています。Booz Allen、Cisco、Cloudflare、CrowdStrike、ENISAなど11の組織が、発表に声を寄せました。 ↩

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