出典つきで Web の調べものをするなら
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制度の変更や料金、発表されたばかりの数字のような新しい情報は、答えといっしょに「どこに書いてあったか」(出典)が分かると、確かめやすくなります。この記事では、令和 8 年度(2026 年度)の地域別最低賃金を、YOBITSUGI AI から Perplexity に実際に調べてもらい、出典の確かめ方までをそのまま紹介します(2026 年 10 月時点)。最初の依頼は 54.4 秒・27.51 クレジットで、出典つきの表が届きました。Sonar と Search API を試した 2 回目を合わせて、約 50 クレジットでした。
向いている AI・道具
YOBITSUGI AI では、Claude(メインのエージェント)が、依頼に合わせて Perplexity を呼び出します。今回の作業で実際に使われたものは次のとおりです。
| 役割 | 使われた AI・道具 | 今回やったこと |
|---|---|---|
| 調べて答える | Perplexity の Agent API(preset は medium) | 4 つの地域の額と発効日を、出典の URL つきで答えた |
| 同じ質問を別のモデルで | Perplexity の Sonar | 数字ごとに、公的な機関の出典を挙げて答えた |
| 公式のページを探す | Perplexity の Search API | 厚生労働省のサイトだけに絞って、一覧の PDF を見つけた |
| 出典を開いて確かめる | Claude Opus 5.5(YOBITSUGI AI の既定のモデル)とワークスペース | 出典の PDF を取り出し、表の数字が原文と同じか比べた |
Perplexity は Agent API を、Web の情報にもとづく答えを出典つきで返すものとしています。Search API は、AI の答えではなく、検索の結果(ページの題・URL・抜き書き)をそのまま返します。違いと料金は Perplexity の紹介 にまとめています。
頼み方の例
今回、最初に送った依頼文です。一字も変えずに載せます。
Perplexity で調べてください。今日は日本時間で 2026 年 10 月 19 日です。
令和 8 年度(2026 年度)の地域別最低賃金について、東京都・大阪府・福岡県・熊本県の改定後の時間額と、いつから変わるか(発効日)を表にまとめてください。全国加重平均の額もお願いします。
- 出典は、厚生労働省や各地の労働局など、公的な機関のページを優先してください
- 表の数字ごとに、どの出典から取ったかが分かるようにしてください
ポイントは 3 つです。
- 出典の種類を指定する: 「公的な機関のページを優先して」と書いたことで、答えの出典は厚生労働省と東京労働局の PDF になりました。Perplexity が調べたページには、報道や会社のコラムなども含まれていました。
- 数字ごとに出典を付けてもらう: どの数字をどのページから取ったかが分かると、確かめるときに開くページがすぐ決まります。
- 今日の日付を書く: 「いつから変わるか」のように時点が大事な調べものは、依頼文に今日の日付を書きます。今回は「熊本県は 12 月 1 日からなので、11 月 30 日までは今の 1,034 円のまま」という注意まで返ってきました。
実際にやってみた
1. 頼む
YOBITSUGI AI のアプリで上の依頼文を送ると、Claude は Perplexity の Agent API を呼び出しました。調べる深さの設定(preset)は medium で、何回か検索して多くの情報源から根拠をつなぐための設定です。答えが返ると、Claude は「念のため、出典の PDF やページを自分でも開いて数字を確かめます」と書き、出典の PDF を取り出して読み比べました。

2. できた表
54.4 秒で、表・出典・確かめ方・注意が届きました。表は次のとおりです(手を加えずに載せています)。
| 地域 | 改定後の時間額 | 改定前 | 引上げ額 | 発効日 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都 | 1,280円 | 1,226円 | +54円 | 2026年10月1日 | [1] [2] |
| 大阪府 | 1,231円 | 1,177円 | +54円 | 2026年10月1日 | [1] |
| 福岡県 | 1,114円 | 1,057円 | +57円 | 2026年10月4日 | [1] |
| 熊本県 | 1,092円 | 1,034円 | +58円 | 2026年12月1日 | [1] |
| 全国加重平均 | 1,177円 | 1,121円 | +56円(+5.0%) | ―(地域ごとに違う) | [1] |
出典の [1] は厚生労働省の「令和8年度 地域別最低賃金 全国一覧」(PDF)、[2] は東京労働局の「東京都最低賃金のお知らせ」(PDF)でした。答えの後半には、Claude が出典の PDF を自分で開いて確かめたこと、大阪・福岡・熊本の労働局のページは開いていないこと、熊本県のページには 12 月 1 日からの額がまだ載っていなかったため出典に使わなかったことが書かれていました。

当メディアでも厚生労働省の PDF を開き、4 つの地域の額と発効日、全国加重平均が、この表と同じであることを確かめました。
3. Sonar と Search API でも試す
続けて、同じ会話で次のように頼みました。
ありがとうございます。続けて 3 つお願いします。
- さきほど Perplexity から返ってきた答えの本文を、手を加えずにそのまま見せてください
- 同じ質問を Perplexity の Sonar にも出して、答えを手を加えずに見せてください
- Perplexity の Search API で、厚生労働省のサイト(mhlw.go.jp)だけに絞って「令和8年度 地域別最低賃金 全国一覧」を探し、出てきたページの題と URL を 5 件まで見せてください
35.9 秒・22.01 クレジットで、3 つとも返ってきました。
- Agent API の答えの本文: 数字の後ろに
[web:22]のような印が付き、どのページを使ったかが分かる形でした。Claude によると、preset の medium の中で使われていたモデルは GPT-6 Luna でした。 - Sonar の答え: 同じ金額と発効日を答え、出典を「東京都・福岡県・熊本県」「大阪府」「全国加重平均」に分けて挙げました。Claude は、出典の 1 つが「答申」の発表であることについて、「答申は審議会の意見で、そのあと正式に決まる。正式に決まった額の出典としては、全国一覧の PDF のほうが確か」と補足しました。

- Search API の結果: 厚生労働省のサイトに絞ると、1 件目に「令和8年度 地域別最低賃金 全国一覧」の PDF が出ました。AI の答えではなく、ページの題と URL の一覧が返るので、どの公式のページを開けばよいかを探すのに向いています。

Sonar の答えにあった出典は、当メディアで開いて確かめました。大阪労働局のページには大阪府の 1,231 円と令和 8 年 10 月 1 日、答申の発表(2026 年 9 月 3 日)には全国加重平均の 1,177 円が載っていました。
うまくいかないとき
今回、実際に気を付ける必要があった点から書きます。
- 調べたページに、公的な機関でないものが混ざる: 最初に Perplexity が調べたページには、厚生労働省や労働局のほか、報道や会社のコラム、ほかの団体が作った一覧も含まれていました。出典の種類が大事なときは、今回のように依頼文で指定します。サイトまで決まっているなら、Search API でサイトを絞って探すと確実です。
- 時期によって、ページに載っている額が違う: 熊本県のページは、確かめた時点(10 月 19 日)では、いま効いている額(1,034 円・2026 年 1 月 1 日から)の案内で、12 月 1 日からの額はまだ載っていませんでした。古いページが悪いわけではないので、「いつ時点の額か」を答えに書いてもらうと取り違えが減ります。
- 出典が「決まる前」の発表のことがある: Sonar の出典の 1 つは、審議会の答申をまとめた発表でした。正式に決まった値かどうかが大事なときは、「決定した値の出典を」と頼みます。
- AI が出典を開いていないことがある: Claude は Sonar の答えについて「出典は確かめていません」と書きました。大事な数字は、「出典のページを開いて、数字が合っているか確かめて」と頼むか、自分で開きます。
- 古い情報が返る: 年度や日付を依頼文に書きます(「令和 8 年度」「今日は〇月〇日」)。
- 答えが英語のページばかりになる: 「日本の公的な機関のページを」と書きます。Search API では、国や言語で結果を絞れます。
YOBITSUGI AI でできること・できないこと
今回試した範囲で分かったことです。
- できたこと: Perplexity の Agent API と Sonar で調べる・Search API でサイトを絞って探す・出典の PDF を開いて数字を比べる・表にまとめる。
- 自分でやること: 最後の確かめと判断です。今回の題材のように、決まりや金額に関わる情報は、所管の役所の発表や一覧の原本を開いて、使う数字を確かめてから使います。
- 試していないこと: ログインが要るページや、有料の記事の調べものは試していません。
料金の目安
YOBITSUGI AI は月額の費用がなく、使った分だけクレジットが減る仕組みです。モデルごとの金額は 料金とシミュレーション で確認できます。
今回は、最初の依頼(Agent API で調べる・出典の PDF を開いて確かめる・表にまとめる)が 27.51 クレジット、2 回目の依頼(答えの本文の取り出し・Sonar・Search API)が 22.01 クレジットで、会話全体で 50.42 クレジットでした(2026 年 10 月時点)。
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出典
- 令和8年度 地域別最低賃金 全国一覧(PDF)(厚生労働省・2026-10-19 確認)
- 全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました(厚生労働省・2026-10-19 確認)
- 東京都最低賃金のお知らせ(PDF)(東京労働局・2026-10-19 確認)
- 大阪府の最低賃金のお知らせ(大阪労働局・2026-10-19 確認)
- 熊本県の最低賃金が改定されました(熊本県・2026-10-19 確認)
- Overview | Perplexity(Perplexity・2026-10-19 確認)
- Presets | Perplexity(Perplexity・2026-10-19 確認)
- Perplexity Search API | Perplexity(Perplexity・2026-10-19 確認)
- 料金とシミュレーション | YOBITSUGI AI(呼継AI)(株式会社Game・2026-10-19 確認)
