NABLAS、日本語のファクトチェック用モデル NABLA-FC を公開
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東京の AI 研究会社 NABLAS は 10 月 15 日、日本語のファクトチェック(情報の真偽の確認)に特化した言語モデル「NABLA-FC」を Hugging Face で公開しました。経済産業省と NEDO の生成 AI 開発の支援事業「GENIAC」の第 3 期で開発したモデルです。
要点
- 文章を主張ごとに分け、Web の検索とページの閲覧を繰り返して真偽を判定します。
- 判定の結果に加え、判断の理由と参照したページの URL をレポートにまとめます。
- Qwen3-8B をもとにした 8B のモデルで、GPU 1 枚の手元の環境でも動きます。
- ライセンスは Apache License 2.0 で、対応する言語は日本語と英語です。
- 日本語の評価 JSocialFact の 33 件では 32 件(97%)を正しく判定しました。
- 同じ評価で Gemini 3.1 Flash-Lite Preview は 29 件、GPT-4o-mini は 24 件でした。
学習は 2 段階です。まず、正しい答えと適切な道具の使い方にたどり着いた推論の記録だけを選んで教師あり学習をし、次に GRPO という手法の強化学習で検索の道具の選び方と判定の精度を高めました。モデルの説明のページでは、英語の評価 FEVEROUS の 50 件で 45 件を正しく判定したとしています。
日本の利用者にとって
日本語の記事や SNS の投稿の確認を想定したモデルで、報道機関、官公庁・自治体、企業の広報やリスク管理での利用を挙げています。手元の GPU で動くため、公開前の記事や社内の資料を外部の AI サービスに送らずに確かめられるとしています。
報道の現場の専門家との実証では、1 件 45〜60 分かかっていた確認の作業が 10〜15 分になり、最終的な判定が人と一致した割合は 88% でした。一方で現場からは、Wikipedia だけを根拠にすると報道には弱い、皮肉や日本特有の言い回しを文字どおりに受け取ることがある、示された URL がリンク切れだと探し直しになる、といった声も出ています。NABLAS は、いまの AI は人の判断を助ける道具であり、全自動でファクトチェックができる段階ではないとしています。
YOBITSUGI AI で使えるか
NABLA-FC は、いまの YOBITSUGI AI では選べません。モデルは Hugging Face から手元の環境に取り込んで使います。
出典
- NABLAS、GENIAC第3期で開発した日本語ファクトチェック用のAIモデル「NABLA-FC」を、Hugging Faceで一般公開(NABLAS お知らせ・2026年10月15日)
- LLM ファクトチェック・エージェント開発の裏側:RFT から GRPO 、推論スケーリングまで(NABLAS 技術ブログ・2026年10月15日)
- nablasinc/NABLA-FC(Hugging Face・NABLAS のモデルの説明)
