CWE-bench v2公開、Gemini 4 Argonが67.8%で首位
執筆・監修: 佐々木 航公開 更新 4 分で読めます
1回の挑戦で直せた課題は、最高でも67.8%でした。Collinear AIが11月3日にHugging Faceで公開したCWE-bench v2の結果です。エージェントに本物のオープンソースのリポジトリと短い指示を渡し、脆弱性を見つけて、ほかの機能を壊さずに直せるかを測ります。
公開の課題は100問で、脆弱性の種類を示すCWEを91種類含みます。採点はプログラムで自動に行うため、同じ結果をだれでも再現できます。モデルが見ていない非公開の課題も別に持っており、そちらの評価は個別の問い合わせが要ります。
首位の差は0.5点、費用の差は2倍
| モデル動かした環境 | 1回で 合格 | 4回で 合格 | 1回の 費用 |
|---|---|---|---|
| Gemini 4 ArgonAntigravity SDK | 67.8% | 81.0% | $3.92 |
| Claude Opus 5.5Claude Code | 67.3% | 78.0% | $1.83 |
| Muse WonderOpenCode | 64.8% | 79.0% | $2.54 |
| GPT-6 AstraCodex | 63.8% | 70.0% | $3.86 |
| DeepSeek V4.1 Flash (1017)OpenCode | 57.0% | 72.0% | $0.04 |
| Grok 4.7OpenCode | 55.5% | 74.0% | $2.86 |
| Hy4 PreviewOpenCode | 52.0% | 68.0% | $0.42 |
| Mistral Large 4OpenCode | 46.3% | 59.0% | $0.36 |
| Qwen 3.8 Max (0902)OpenCode | 45.0% | 62.0% | $2.05 |
| GLM 5.3OpenCode | 44.0% | 65.0% | $0.60 |
| Kimi K3.1 ProOpenCode | 41.5% | 63.0% | $0.92 |
Gemini 4 Argonは67.8%、Claude Opus 5.5は67.3%で、差は0.5ポイントです。一方、1回の費用はGeminiが3.92ドル、Opusが1.83ドルでした。DeepSeek V4.1 Flash(1017)は57.0%と10ポイント下がるものの、費用は0.04ドルです。Collinear AIは、この3つを費用と合格率の釣り合いが最も良いモデルとして挙げます。
4回まで試すと、順位は少し変わります。Muse Wonderは64.8%から79.0%に伸びてOpusを上回りました。Grok 4.7も55.5%から74.0%に上がります。GPT-6 Astraは63.8%から70.0%で、伸びは小さめです。
100問のうち95問は、どれかのモデルが解きました。ただ、首位のGemini 4 Argonでも、19%の課題は4回とも失敗しています。
読むときの注意
動かした環境は同じではありません。GeminiはAntigravity SDK、OpusはClaude Code、GPT-6 AstraはCodexで動かし、残りはOpenCodeです。そのため、表の差にはモデルだけでなく、環境の違いも含まれます。
Googleは10月に、Gemini 4 CarbonがCWE-benchで71.0%だったと発表しました。ただ、これは安全のための制限を外した状態の値で、今回の表にCarbonは入っていません。
ここからは編集部の見方です。脆弱性の修正をエージェントに任せるなら、今の数字は人の確認を省ける水準ではありません。自動で何度も試せる環境なら、安いモデルを数回試すほうが割安になる場合もありそうです。ただ、4回の費用と合格率の組み合わせは自社の課題で変わるため、公開の課題で試してから選ぶのが確実です。
データセットは条件への同意が必要で、Harborで動かします。発表は、日本語の指示での結果には触れていません。YOBITSUGI AIでは、Gemini 4 Argon、Claude Opus、GPT-6 Astra、Grok 4.7を使えます。選べるモデルは、アプリのモデルの選択欄で確認できます。
出典
- CWE-bench v2: More coverage, quality, and transparency(Hugging Face Blog・2026年11月3日)
- CWE-bench leaderboard(Hugging Face)