Cognition、SWE-2 Flash公開 料金は5分の1で3倍速く
執筆・監修: 佐々木 航公開 更新 3 分で読めます
料金は5分の1、速さは3倍。Devinを手がけるCognitionは11月4日(米国時間)、SWE-2の弟分にあたるコーディングのモデル「SWE-2 Flash」を公開しました。1秒に200トークンを出し、SWE-2の60トークンを大きく上回ります。DevinのデスクトップアプリとCLIで使え、11月30日までは無料です。
もとになったのは、Thinking MachinesのInkling-Smallです。総パラメーター2,760億、アクティブパラメーター120億のモデルで、Cognitionは強化学習の前に、科学の論文やブログ、コードなど数兆トークンで追加の事前学習(mid-training)を入れました。Terminal-Bench 4.0は0.9%から20.0%に、FrontierCode 2.0は3.2%から24.0%に上がったとしています。
米国の公開モデルより上、中国の公開モデルには届かない評価も
| モデル総パラメーター | FC 2.0 | TB 4.0 | Deep SWE |
|---|---|---|---|
| SWE-2 Flash2,760億 | 24.0 | 20.0 | 60.1 |
| Muse Spark Open8,160億・公開 | 6.2 | 8.0 | 60.0 |
| Beam 1.05,010億・公開 | 2.9 | 4.0 | 43.3 |
| GLM 5.3 Flash3,200億・公開 | 14.2 | 41.8 | 63.4 |
| DeepSeek V4.1 Flash7,630億・公開 | 19.3 | 42.3 | 77.0 |
| GPT-6 Luna非公開 | 21.9 | 16.4 | 66.6 |
| Claude Haiku 5.5非公開 | 27.7 | 39.2 | 59.3 |
| SWE-22.8兆 | 23.8 | 27.3 | 73.0 |
FCはFrontierCode 2.0、TBはTerminal-Bench 4.0、Deep SWEはDeepSWE 1.1です。「公開」は重みが公開されたモデルを指します。値はCognitionが発表したもので、FrontierCodeはCognition自身の評価です。Cognitionは「米国の公開モデルをすべて上回る」と説明し、3倍の大きさのMuse Spark Openとの比較でも、表の3つの評価では上です。ただ、発表の8つの評価のうちSWE-Atlas QAでは、Muse Spark Openの54.0に対し50.0でした。
中国の公開モデルとの比べ方は、評価で分かれます。FrontierCode 2.0では、GLM 5.3 FlashやDeepSeek V4.1 Flashを上回ります。一方、Terminal-Bench 4.0やDeepSWE 1.1では下回りました。OpenAIとAnthropicのモデルでは、FrontierCode 2.0でClaude Haiku 5.5の27.7に届きません。
重みは、まだ公開しない
セキュリティの仕事も学習で鍛え、攻撃コードを書く力を測るExploitBenchは11.3%から34.8%に上がりました。防御側の役に立つ一方で、攻撃にも使えるため、重みは一般には公開しません。信頼できる企業や研究機関に安全に共有する仕組みを作り、数週間のうちに詳しく知らせるとしています。
ここからは編集部の見方です。コードの見直しやドキュメントの更新のように、量が多く1件ずつは軽い仕事向けのモデルです。Devinを使っている人は、無料の期間に、ふだんの課題でSWE-2との差を確かめておくとよさそうです。発表は日本語での性能や、Devinの外からAPIで使う方法には触れていません。
SWE-2 Flashは、現時点ではYOBITSUGI AIからは使えません。
出典
- Introducing SWE-2 Flash(Cognition・2026年11月4日)